カテゴリー別アーカイブ: 全体的なこと

24時間受けたい

先週 午後のんびりと経理伝票を打っている折 予約の電話が入りました。

患者さん 「鍼治療をお願いしたいんですが」

私 「ラッキーですねー たまたま今なら空いてますが 」(普段は当日は まず無理なのよね、、、)

患者さん 「では是非お願いします」

(いろいろ質問せず すぐにお願いしますなんて こりゃ 初めてのうちの鍼 大丈夫か?と思い・・・)

私 「 うちの鍼 マニアックで通好みなんですが いいんです? ホントに?」 と 逆に私の方から質問をする。

(ポンポンと 一、二本打って ハイ 千円なんていう鍼灸整骨院の鍼をイメージされると すごく困るのよね、、、 手加減はするけど しっかり効かせる鍼なので・・・)

患者さん 「 はい 全然かまいません! 」

というわけで 来られた患者さんは県北から 知人の知人に うちの噂を聞いてやってきたという40代の男性。

しかも鍼慣れしてるみたいで、響きが好きらしく

「 先生 一本も外しませんねー 」

(いや それが仕事だし・・・)

「 この響きがたまらん・・・ 24時間この鍼受けときたいわ・・・・」

(いやいや それは 私の身体が疲れる、、、、)

さすがにこんなに響き好きな人は初めてで 一瞬 うっそ~(~o~)って思いましたが

とにかく 鍼の感受性は 人それぞれですね・・・。

痛くない鍼をしようと思えばいくらでもできるけど
そんなことやってたら 治療にならないから
適材適所で 治療時間内に一番いいと思われる刺激量で治療をまとめることを考えてるんだけど・・・。

というわけで この患者さんにうちの鍼灸院を紹介した方が誰なのか 最後の最後に話をしていて解ったんですが、

なんと 私の鍼を ちょーーーーー痛てーーーーーーーー、、、と 毎回呻いた方でした!!

ますます よ~解らんけど 面白い出来事でした。。。

3年

もうすぐここに鍼灸院を開いて3年になります。濃厚な3年間でした。

8753c56610年前に 自分自身の踵の痛み(ランニング障害)をなんとかするため 鍼灸治療と出会い、その治療内容と効果に とても″面白味″を感じました。

(←2007年 とある鍼灸院で 私の右足を治療中)

手術しても良くならなかった左踵の痛み・・・ これ もしかして鍼灸治療に早くから出会ってたら 踵にメス入れずに済んだかも・・・そんな風に マジで思った。

でも 鍼をどこ狙って入れてるのか?鍼を入れられた時に ズーンとくる響きは何なのか? 治療中 先生に質問しても納得のいく答えは帰って来ず・・・

だからこそ ″面白味″を追究しようと 鍼灸師になる道を選んだ。

もっと知りたいと思った。

鍼灸学校の授業内容は 国家試験用の内容で、鍼の響きを質問するどころか 超低レベルで、解剖学の授業中に講師に一般的な質問しても答えは 「来週の時間までに調べときます・・・」なんて有様・・・

東洋医学の先生は 経験だけに頼った内容で、鍼を刺した場所は科学的にこんな現象が起きてるから 鍼灸治療して良くなるんだとはっきりと説明できる先生は皆無、

正直めちゃくちゃ落胆した。

とっとと授業カリキュラムをこなして、自分が知りたい勉強をしたいと思った。

卒業してから1年間は 3年間の仕事と学校の無理な両立生活がたたり 喘息症状が悪化、体調を崩したのもあるけど やっと念願の自分の知りたいと思っていることを勉強しまくっていた。

そこで出会ったのが 長野式鍼灸治療の本で これはすごく本質を突いた内容だった。

痛いところとは全然違う箇所をセット鍼で治療することにより 離れた患部に作用し 実際雇われ鍼灸師で整骨院で働いていた時、たった10分の治療でも 患者さんの改善した変化に手ごたえを感じた。

もうこうなったら その仕組みが科学的に知りたいと思った。疑問は違うベクトルで増幅していた。

そして開業して患者さんに時間をかけてじっくり治療していくうちに その治療ポイントがすべて バランスを整えることを狙っているんだってことが解ってき出した。

気のバランス、水分バランス、血流バランス、内臓配置の前後バランス 左右バランスを整えるのを狙ってるんだ! 上下 左右 前後バランス・・・スパイラルもあるぞ!! 面白かった・・・ そうなると 定番の長野式の治療ポイントだけでなく 経絡や筋膜走行の流れを読んで 自分流の いや、その患者さんの身体に合ったオリジナルの治療ポイントが自ずと解ってきだした。

なおかつ 患者さんを細かく診れば診るほど

結局 病気って いろいろ名前が付いてるけど 悪くなっていく過程は すべてバランスが崩れていくから病気になるのであって 疾患名は 単に局所的に起こってることに名前つけてるに過ぎない

そんなもんに踊らされて その場所だけに作用する薬飲んだり 痛いところに徒手療法行っても無意味 ・・・ いや違う 単に臭いものに蓋してるだけで 逆に 病巣を増幅させてきていることに気づきだした・・・

膝が痛いからと安易にメスを入れて 結合組織を切り裂くことが 後々どれだけその患者さんの体全体に悪影響を与えるのか解ってない医療が蔓延している・・・ 患者さんも それが医療であり治療だと思い込んでる・・・ それで治るんだと信じ込んでる・・・ それが今の医療の実態・・・

痛みの仕組みが解れば解るほど現在の医療は 大間違いで、目先の対処しかしていない・・・
本当の治療は痛みを訴えている場所じゃなく 痛くなった原因の箇所にアプローチして 全体のバランスを整えることに重きを置くべきなのに・・・

そして同じ患者さんを繰り返し治療すればするほど 結局最後は 胃の機能を調整することになると気づいた・・・(詳しく言うと 胃と膵臓)

結局 最後はここなんだ・・・

胃は 食べ物を消化する場所・・・ でもその消化する食べ物が 身体の中で自然に起こるはずの生体反応とは違う 身体の機能を損なう反応を起こすもんだったら・・・

食にも目線が切り込んで行った・・・

そして世に蔓延している 食事情は 害のあるものがほとんどで 本来 体を元気にする食は 探すのがちょー大変なこともわかってきだした。

解れば解るほど いっぱいこの世の中に失望した3年間だった。

でも これを解らず の~天気に死んでいくより 解って良かったと思う。本当に良いものが解ったから。

今 私の頭の中は すごくクリアーです。

足の小指の爪の根元に お灸をしたら逆子が治るのは 鍼灸師ならだれでも知ってる 古典的な治療法。
でもそれはどうして良くなるのか? 理論立てて言える人はいなかった。

でも今では その作用機序どころか 足の小指の爪が小さい人とか、指が浮いてる人が、どういう不定愁訴が出ているのか解るようになった。

鍼の響きは何なのか鍼灸の専門書でさえ ズーンとくる響きの正体は解らないと特集記事で出てるけど、
私の言葉で はっきり言える。

痛みの原因はもとより どうして痛みは出るのか? この先 どう生活していくとまた痛みが出るのか、時間軸を 過去 現在 未来と想像して 総合的に患者さんを良くすることを考えたら、患者さん自身の食生活の改善と、生活する上での靴や衣類、環境も改善しなくてはだめなんだ。その目線を持つことが大事なんだ。

それが徐々に解ってき出したら

逆に 私を心底から臨床へと突き動かしていた原動力 ″面白味″が薄くなってきた・・・・。

仕事が忙しくなればなるほど義務感と孤独感が強くなっていった・・・。

この感情が 開業して3年もたたない間に来るとは思わなかった。

10年前に辿り着きたいと思っていた 私の決めたゴールに 思ってたより早く辿り着いてしまった・・・

「なかなか自分の決めたゴールに辿り着ける人はいないよ・・・」と友人は言った。

もう 全ての仕組みが解ってしまったから こんなしんどい仕事 辞めてしまいたいと思った・・

心底 そう思った。

でも 今の私の知識と技術があるのは、私を信じて治療に来てくれてる患者さんあってのものなんだよね・・・

同じ患者さんが 繰り返し来てくれたからこそ 解った事実が本当にたくさんある。

だから 自分一人でここまで来たんじゃないってことを絶対に忘れちゃいけない。

そして単なる自己満足でこのまま終わってはいけない。

私が得た知識と技術を 不格好でもいいから形に残す作業を始めようと思う。
(ここに書いて 自分のケツ叩いてます)

DSCF4141読み込んだこれらの書籍と
患者さんのカルテが私の師匠。

人に物事を伝えるのは本当に難しいし 大変なことなんだけど
もう重い腰をあげんとおえん、、、

すべてが解ったと思ってるけど、
患者さんを一人一人じっくり診ていくと 毎日 また新たな発見や面白味が湧いてくるし、
DSCF4122人に伝えようと文章を書いていくうちに また新たな疑問もきっと湧いて出てくるだろう・・・

死ぬまで山登りは続きそう・・・(半分泣いてる)

さて、、、もう一踏ん張りします・・・

鍼は痛い?

「鍼は痛いですか?」

「お灸って熱いです?」

よく聞かれる質問です。

最初の内は 鍼してて 患者さんが痛い痛いと言っていたら 「大丈夫ですか、ちょっと刺激弱くしましょうか?」などと なだめていました。

しかし 今は 治すことに真剣で そんなことにいちいち真面目に反応しなくなりました。

とがったもの刺すんだから 基本 鍼は痛くて当たり前

肌に熱刺激をあたえるんだから 基本 お灸も熱くて当たり前

ただ 鍼も 刺入するとき できるだけストレートに入るように 鍼を入れるための筒の径をかなり細くしています。 それはとても面倒で技が必要なことだけど それをすることで 刺入時の チクっとした痛みが出る確率をかなり低くできます。それプラス 自分の手技が楽になる鍼の太さではなく 刺入する部位の深さや 敏感度(足の裏とかはかなり痛いので)、その人のその時の体調を考慮し、さまざまな太さと長さから 妥当な鍼を選んで治療しています。(鍼の長さと太さがそれぞれ違う 15種類の鍼を常備しています)

大体 患者さんが痛い痛いと言っているのは 響きと言う 鍼独特の感覚で それは逆に 良い場所に当たっている証拠。私は 患者さんが我慢できそうなら 手をゆるめません。

お灸も ある程度熱くないと 効き目はありません。

痛くない鍼 熱くないお灸・・・・ 患者さんをなだめるような言葉は使いません。

治りたくて来ている患者さんなら 解ると思います。

痛くても良くなれば患者さんは治療に更に積極的になってくれます。

鍼は基本 痛いものだと思っててください。

痛くない鍼を打って その時は良かったんだけど すぐまた元に戻った・・・ と言われるより 「鍼はちょっと痛いけど 効くし 体調良くなっていくよ」と言われる治療を心掛けています。

それに響きをすべて痛いと感じる人ばかりじゃありません。

鍼の響きを 「えっ!? これくらいなら大丈夫」という人が5割、「痛いけど 時に気持ちいい」という人が3割、「とにかく痛い 苦手」と言う人が1割、「気持ちいい」「くせになる」という人が1割っていう割合です。

お灸も最初は熱い熱いと言っていた患者さんが 「最後のあのツーンとくる熱さがいいわぁ」と 笑って報告してくれる場面も多々あります。

治療はちょっと痛い ちょっと熱いけど 我慢してください。

こちらは薬も 特殊機械もない ただ鍼とお灸だけで 患者さんの痛みを取ろうと必死で治療しています。

患者さんが 痛い思い 熱い思いをした分は 副作用なく 自然治癒力を上げて 治る方向へと動いていきます。。。

ボキャブラリー

患者さんの様々な痛み、訴え・・・・

ただ肩が痛い 腰が痛いと言われても どう痛いのか? 右左どっちが痛いとか いろいろ こちらから聞くことがたくさんあるのですが・・・・

私の鍼治療に慣れてくれている患者さんは オリジナリティー豊かな表現で 痛みや不定愁訴を訴えてくれます。

それがボキャブラリー豊かで ホント 面白いんです!

まずは 肩甲骨の内側が痛む患者さんの場合
「上に向いて寝たらキューーーッと引っ張られるような感じ・・・」(普通レベルで 良くわかります。。。)

頭痛に悩まされてる患者さんは
「脳天にツーン!と突き抜けるような痛み」(ワサビが効いてそうな感じで面白いです。ちなみにこの方は頭部瘀血治療で良くなりました)

イライラが溜まって 首から上に違和感が溜まってきている患者さんは
「頭がポンっってなるような感じ」(大ウケしました

ボキャブラリー豊かに 痛みの表現をしてもらえると 診断材料になって とても役に立ちます。

私のカルテには 患者さんの言った言葉をそのまま記録して あとで考察材料にしています。

ただ「痛い!」っていう患者さんと比べて どれだけありがたいか・・・

というわけで 治療部屋の中は 私の笑い声と患者さんの笑い声で 結構盛り上がってる時間があります

筋肉に刺すの?

では 筋肉を緩めるために 筋肉に鍼を入れずに どうして腱に鍼を入れるのでしょう?

筋肉をゆるめようとして 筋肉にグサグサ鍼を入れても 筋肉はゆるみません。

筋肉の張力をセンサーしているのが 骨に近い部分の腱なんです。

なので腱付近に鍼を入れると 効率よく筋肉は緩みます。

また 筋肉は腕や足など ほとんど層状に複数の筋肉が重なって存在します。

そして筋肉疲労すると 重なり合っている部分の動きが出なくなって 結果的に触ってみると硬く感じたりします。

鍼はその筋肉と筋肉の重なり合っている隙間を狙って入れます。そうすることで筋肉同士の間に動きが復活して 結果的に 張りが取れて柔らかくなるのです。

しかしいきなり疲れた筋肉の隙間に鍼を入れても 腱付近に鍼を入れても スカッと元の筋肉の長さや位置には戻りません。 じっくり遠赤(赤外線治療器)を当てたり お灸をしたりと 下ごしらえしてから 元の筋肉の位置に戻る段階の治療に入ります。

骨が痛い?

よく「骨が痛い」と言う患者さんがいます。

骨が痛いというより 骨膜(骨を覆っている膜)が痛いというのが正しい言い方で、骨膜が引っ張られて痛みを感じることが多いです。

骨膜は筋肉から腱に移行した部分がくっついています。筋肉がいきなり骨にくっついたりしません。

鍼を入れる部分はこの腱付近に入れることが多いです。

骨の位置を正しくすれば調子が良いから整体に行って整えてもらったとか言う患者さんがいますが すぐに元に戻る場合が多いのは 骨と骨をつなぐ筋肉を緩めていないからです。

「骨がおかしい」「骨が痛い」というのは よほどの重篤な疾患です。

まずは骨と骨をつなげている硬くなった筋肉を鍼とお灸でじっくりと緩めてあげるのが 鍼灸治療の一つのやり方です。

ですがこういったやり方は私が行っている鍼灸治療ではほんの一部分です。

ほかの目的で治療しているやり方が多々ありますが それは追って 綴っていこうと思っています。