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生理の新常識

先週 朝の情報番組で 「生理の新常識」特集をやっていた。
女性産婦人科医が番組に招かれ、視聴者からのいろいろな生理の悩みに応えていた。
そこでその先生が以下のようなことを言っていた。

・現代の女性は 生理の回数が一生に400回以上と 回数が多すぎる。

・生理痛や月経前症候群 子宮内膜症など 生理に関係する痛みや 月経血の量を減らす対策としてピルを勧めている。

・生理があるから痛みがあるので、生理の回数を減らす目的で、年に3~4回生理を起こさせるだけのピルもある。

・IUSという 子宮に挿入する黄体ホルモンを放出させる器具を子宮に数年間入れて、月経量を少なくさせるものもある。

など 生放送で放送されていた・・・。

これを観た常連患者さんから 「テレビであんなこと言ってましたがどうなんです?」と質問があった。

病院の先生が言ったことは正しいことだと 視聴者は思うだろう。

でも私は 間違ってると答えます。こんなことが新常識なんて なんて世の中の流れはおかしいんだろうと思う。

生理とは 生きる理(ことわり)、またの名を月経と言う。

なんで月経と言うかというと 月の満ち欠けに生理は呼応しているから。

月経周期が 28日周期なのも 満月の日に生理になるのが正常な女性だから。

子供だって 朝方 満潮の時に生まれやすい。これは月と太陽の引力が作用している。

私たち女性は 初潮を迎えてから50歳まで 約400個の卵子を生むようメカニズムされている。

その自然の摂理を ピルという ステロイド系ホルモン剤によって操作すると 必ずと言っていいほどいろんな障害が出てくる。

例えば長年ピルを服用している人は めまいや耳鳴り 眼の奥が重い 痛いなど訴えて来院している。それから 総じて 少し太り気味。

本人たちは ピルのせいで 耳鳴りがおこるなんて思ってもいないけど
私の目から見ると 大いに関係ある。

詳しい機序はここでは割愛するが

とにかく 私の鍼灸院では

・生理の前や生理中頭痛がする
・生理痛がひどく 痛み止めの薬を飲んでいる
・生理周期が安定しない

と言った症状を言う女性患者さんは ほぼ

・膝が痛い
・脚が冷える
・腰が痛い
・肩がこる

と言った付随症状を訴えます。

そしてお腹を触ると ゴリゴリした瘀血塊(生理で出ないといけない血が残ってる)があります。

そこでまず 生理用ナプキンを 市販のものから オーガニックコットンナプキンか布ナプキンにすることを勧めています。 このナプキンにすることで 月経血が出やすい環境になります。

DSCF6470←私も愛用している sisiフィーユのオーガニックコットン使い捨てナプキン。
https://www.panoco.co.jp/sisiFILLE/

一度これを使った患者さんは 必ずリピ買いしていきます。

これだけで かなりの生理関連の不定愁訴がなくなります。
中には不妊で悩んでいたのに すぐに妊娠した方も数名います。

なぜ 市販の生理ナプキンがダメなのかは 以前書いたこのページを読んで下さい。

股間ビューティー : http://hari-naka.com/?p=531

それから 次のアプローチとして 下着改善。

女性用のパンツは 鼠径部に食い込みができやすく そこで 血液や体液の流れにロックがかかりやすい。

足先から骨盤に向かうラインは 密接に関わりあっています。

足の小指の先や 足首にお灸を据えると 骨盤内の血行が良くなり そのため子宮が緩み 逆子が治る(羊水に遊びができるので 赤ちゃんが動きやすくなる)。

DSCF6466だから私の鍼灸院では 女性らしいパンツより 男性用ボクサーパンツを勧めています。

70代のおばあちゃまも セレブな奥様も うちの常連患者さんたちはすべて ボディワイルド。

これを履きだしたら もう元には戻れないと皆さん言っています。

お腹が温かいし 楽。
布も丈夫で 何度洗濯しても型崩れしない。
色もお洒落な色が多くて パンツの型が残らない。

良いことずくめ。

イイ女は パンツは男モン! (私の口癖)

月経とは月に一度の 血の大掃除週間。肥厚した子宮内膜を剥がすのに乗じて 汚れた血も外に排出しましょう。そのゴミの血を外に出さずに 中に閉じ込めていたら  ゴミの血を骨盤の中に溜めたまま。そこは血行が悪くなるので お腹が局所的・慢性的に冷えていく・・・

そして 足首冷やすような パンプス履いたり 冷たいものを食べたり
座った時 パンツが食い込むような女らしいパンツを履いて足を組んだりしたら
肩がこる、足が重だるい、足が冷える、膝が痛い、頭痛がするなど いろんなことを訴える陰湿な体質を作り上げていく。

この番組の以前放送では 膣の中におちょこのような大きさのシリコン製のものをタンポン代わりに挿入する月経カップというものも紹介していました。

これも口があんぐりした。

出ようとしているものに栓したら 骨盤内に血が逆流するよ。

できるだけ和式便所で ふんっ! て気張って出して欲しいのに。

昔は生理のことを口にするのもはばかられた おしとやかでつつましい時代だったと思うけど、もう誤った生理常識で 足が冷えるとか生理痛がとか言った女性患者さんを増やしたくないので

私は声を大にして伝える。

私自身35歳の時 生理が1年2カ月止まった。原因はマラソン練習をやりすぎたため。

それまでも 月経前症候群は激しく 気持ちの浮き沈みも多かった。

産婦人科を受診すると 右の卵巣が 梅干しの種の大きさに委縮していた。排卵を起こさせるために低用量ピルを処方された。
服用したとたんに動悸が激しくなり 産婦人科に再度行くと ピルは止めるように言われた。

じゃぁ 代替策は?と思ったけど 経過観察しかなかった。

40歳で鍼灸学校に入り 44歳から鍼灸師として働いている今なら どうして生理痛が起きるのか どういう生活をしていると子宮内膜症になるのか、どうすれば健康な女性として生活することができるのか 自分の言葉で科学的に説明できる。

このページを初めて読んだ女性で 心に響く言葉があれば まず ナプキンから変えてみてください。

それだけでもかなり体調はよくなります。

50歳まで 血の浄化を月に一度出来る女性と 血の浄化は出来ない男性。
女性が男性に比べて長生きなのは 生理があるからだと思っています。

自然な形で 天地と呼応して生理が訪れ 生理をきれいに全うして閉経した女性は きっと健康寿命も全うできる。
それを楽だからと ピルに頼って生きていたら かならず後で大きなしっぺ返しがやってきます。

瘀血(おけつ)について③

瘀血を流す治療は、まず足首と腕のツボを刺激して じっくり治療します。

それは私のバイブル本では定石のツボですが 私にはどうしてそのツボを使うのか 最初はよく解りませんでした(今では とうとうと説明できます)。

特に足首のツボは 鍼をしていても フガフガしていて 明らかに筋肉の起始停止でないのはわかっていたので 不思議でなりませんでした。

しかも 最初のころは一人につき15分で治療を終わらせなくてはいけない 鍼灸整骨院の中の雇われ鍼灸師だったので 瘀血治療にじっくり挑めず・・・・

そんな経験をした後 自分で鍼灸院を開業して じっくり治療できる環境が出来ました・・・・

そこで瘀血レベルが軽度な患者さんに 軽めの瘀血治療をやってみたところ、次回来院してきたとき

患者さん「こないだの治療の後 左のわき腹がだるくて でも翌朝起きたらすっきりしてたのよ!」

と言われ ピンときました!

瘀血が流れたんだ・・・

この時 瘀血が流れるときは 人によるけど だるさや生理痛のような痛み 眠気などを伴う場合があることが なんとなくおぼろげながらわかってきました・・・

だって 滞っていた静脈血が 動き出すんです・・・ゆっくりとしたスピードで・・・

どわーんとした 重いような痛みが伴う場合があってもおかしくないと 頭の中で想像しました・・・。

そしてその数日後 雇われ鍼灸師で働いていた時から来てくださってた患者さんが来院されました。

この方の瘀血レベルはすさまじく 私が”瘀血クイーン”と命名した患者さんです。

私が鍼灸院を開業したということで やってきてくださいましたが 雇われていた折に最後に診た時からは 3か月が経過していました。

左膝が痛いのが主訴でした。整骨院に行ってもよくならないと訴えられ、痛みの場所はどこか尋ねると 内側を押さえたり外側を押さえたり・・・ 要は場所を限定できない感じでした。

両膝を触診してみても 左右差は大してない状態・・・

筋肉系の痛みとは違う・・・と判定し、この方 瘀血クイーンなので とにかく瘀血を流す治療を スペシャルでやってみようと思いました。

そして 定石のツボに加えて ひざ周りの二つのツボも 瘀血の通り道と考え じっくり鍼灸治療してみました。

その折 念のため 「こないだ瘀血治療をした患者さんで 治療の後 どよーんと わき腹が痛くなって 朝起きたらすっきりした話」を伝えておきました。この瘀血クイーンの患者さんの瘀血は かなり壮大なので 相当の鈍痛がきてもおかしくないと予想したからです。

そして次回その瘀血クイーンの患者さんが来院されたとき 私 大喜びしました!

なんと 治療したその日の晩 階段も降りれないくらい 足腰がだるくて痛かったそうです。見るに見かねた旦那さんが 病院に行くかと心配したくらい。でも瘀血クイーンの患者さんは 私が言ってた瘀血が流れる時の痛みかもしれないと思い その晩はとにかく眠ったそうです。

そして翌朝起きたら あらまっ! 身体が軽く すっきり! 2か月間あれほど痛かった膝が全然痛くない!!

・・・それから一年以上経っていますが 瘀血クイーンの患者さん 今では元祖瘀血クイーンとなり、全然膝が痛いと言われません。それどころか定期的に治療に通われ、なおかつ自宅でお灸をされてて、今では顔色も ワントーン以上明るくなり、不定愁訴がほとんどない体調になっています。何より私から見て 顔の表情が優しくて 観音様のようなイメージの患者さんです。。。

とにかく脳みそが筋肉の先生が治療してたら 絶対改善はなかった症例だと思います。

筋肉ばかりじゃなくて その筋肉や 骨に栄養を与えているネットワーク 血管系に目を向けないとおえん! そう改めて教えられた臨床例でした。

この患者さんの臨床結果で この後 さらに瘀血を流す治療に自信をもって挑むことになり、また 治療内容も私流にバリェーションが増え バージョンアップしてきています。

では瘀血治療をすると 誰でも 治療の後 だるくなったり 生理痛のような痛みが出るのでしょうか?

答えは 人それぞれで 治療中 瘀血ポイントに鍼をしてる時は 鈍痛があったけど そのあとは何ともなかったという人が 半分以上です。

高校生の男の子は 足首のツボ(瘀血ポイント)に鍼をポン!と入れた途端

お腹がキュルキュルキュルーーーと鳴って 動きます。反応が 超ピュア!

そして瘀血治療をすると 陸上競技で痛めたハムや 内転筋付近の痛みが半減したりして 最初のころ 彼らはびっくりしていました。

それとは逆に 更年期から還暦を過ぎた方の瘀血治療は 反応が鈍いし 長い場合が多いです。

ひどい人は3日間くらい眠気とだるさが続いたという人もいるし
翌日 一日 ゴロゴロ寝ていたという人もいます。

瘀血の量が多いほど 基礎代謝量が低いほど 眠たくてだるい時間が長いようです。

治療の刺激量(鍼の数や太さ 長さ 刺激時間)は その人の体力や年齢以外にも色々考慮し、かなり慎重に刺激量を決めています。

瘀血治療をすると 生理のある方は 次回生理の量が増えます。瘀血が月経血として流れるのです。

それ以外の方は 翌朝一番のおしっこの色が いつもの色よりちょっと赤っぽかったりするようです。瘀血は腎臓という名の血液の下水処理場に行き おしっことして出るのです。

瘀血治療を続けると

顔色が白く 明るなり 透明感が出てきます。

お腹の瘀血ポイントにあった圧痛や 瘀血の塊が目立たなくなり、慢性痛の五十肩や腰痛がなくなったり 動悸が治まったり 生理周期が安定してきたり 生理痛がなくなった アトピー症状が改善した・・・ 冷え性が治った・・・ あらゆる症状の患者さんが笑顔になっています。

瘀血の影響は恐ろしいと 日々 臨床現場で感じている私です。

毎度瘀血治療する際 患者さんにとうとうと 瘀血とはこれこれこーで・・・から始まり ここまでの内容を治療しながら説明していたんですが、説明するだけで すごい疲れます、、、

だからこの記事をHPに書いて 瘀血治療が終わったら読んでもらおうとたくらんで書いたものです

瘀血(おけつ)について②

瘀血を流す治療を具体的に説明しようと思っていましたが、それは次に回して

まず瘀血反応ってどういうこと?という疑問が浮かぶ方もおられると思います。

実際臨床で所見を取っている最中

私「瘀血があるな・・・」とつぶやくと

患者さん「えっ? 瘀血?」と言われ

私が瘀血とは これこれこーで こういう滞った血なんですよと説明すると

患者さん「私にはあるんですか?」と 返されます。

そこで 私が患者さんに説明することをこれから記します。

まず 私は患者さんの顔色を診ます・・・。

  • 顔色が赤黒い ないし 黒っぽくて透明感がない
  • 目の下にクマがある
  • 舌の裏側に 青紫色のナメクジみたいな静脈が プリッと浮き出ている

このパターンは かなり瘀血反応陽性と頭にインプットします。

それから皮膚を見て

  • 肌の表面に 細い赤紫色の糸ミミズのような血管が 網の目のように広がっている人
  • 打った覚えもないのに 内出血がある  またはよく内出血を作りやすい
  • 夏の虫刺されの跡が 冬になっても残ってる

なども ポイント高いです。

他にも

  • 最近または年単位で顔色がくすんできた
  • 閉経間際ないし 閉経した
  • 生理周期が不規則
  • アレルギー体質(アトピーやじんましんなど)
  • 動悸がある

なども 瘀血ポイント加算です。

まだまだ診断基準あります・・・

  • 最近大きなケガをした
  • いくら寝ても疲労が抜けなくなった
  • 膝 腰 肩が痛いんだけど 場所をピンポイントで特定できない(内側だったり外側だったり)

そして腹部触診で一定のポイントを押さえてみて 最終的に瘀血があるかどうか確定します。

次回 いよいよホントに 瘀血を流す治療について説明します。。。

瘀血(おけつ)について①

“瘀血″・・・”おけつ”と読みます。

瘀血の ”瘀”の字の意味を調べると 「血が滞留すること」とあります。

身体に溜まった古い血、身体のとある部分(大体溜まりやすい場所は解剖学的にも決まっています)に停滞し 循環が滞った血のイメージです。

血液は約3カ月間で すべて新しいものに生まれ変わります。

瘀血は言わば 3カ月経っても リサイクルされていない血で、その瘀血が原因で実に様々な慢性疼痛や、内臓機能に影響が出てきます。

私が瘀血を流す治療をまず下ごしらえ治療としてやるようになったのは2年前からです。それまでは瘀血なんてほとんど気にせず 筋肉の起始停止に鍼をして緩めることを主軸に治療していました。

鍼灸学校では瘀血という言葉は習いましたが、瘀血を改善する治療について詳しく特化した授業は受けていませんでした。しかし臨床現場でいろんな疑問にぶち当たり、「長野式臨床の本」に出会って、この本を熟読するうちに 瘀血がどれだけ悪影響を及ぼすか解り、まず「瘀血があるかどうか」の目線で患者さんを診察するようになりました。

すると実際 慢性疼痛を訴えている患者さんの多くに 瘀血反応があることがわかってきました。

さて そうなると次は 瘀血を流す治療についてです!

血管に穴を開けて 古い血を出すなんて怖いことするわけじゃありませんよ

次回投稿 「瘀血について②」につづきます。。。