かっぱ灸

ちょっと大げさかもしれませんが、私は世紀の大発見をしてしまったかもしれません。

以下 その大発見の内容を記すので読んでみてください。

頭にある百会というツボ。

←『針灸経穴辞典』東洋学術出版社より。

ここは鍼や灸で刺激すると治療効果が高い万能のツボです。しかし髪の毛があるため、細かいツボの位置が分かり辛く、鍼で上手く当てるのは至難の業でした。灸は、鍼灸専門学校で教わったやり方では、頭髪を少しカットしたり、髪の毛をかき分けてもぐさをすえるというやり方くらいしかなく、これでは誰もやろうとしません。百会に効果的に灸をすえることができれば治療効果が高いのは解っていたけれど、既存の灸法ではやりにくいとあきらめていました。

ところが昨年2月、日蓮上人が寺で中風(脳卒中)予防を目的として、土用の丑の日に仏具のほうろく皿を使って頭に灸をすえている文献を見つけました。さっそく中原三法堂でほうろく皿を買い、自分で試してみたところ、しっかりと熱が頭皮に伝わり、髪の毛がじゃましても効果的に熱が内部に行きわたって「効く!」と実感しました。

しかし、もぐさの煙がすごいし、匂いも強い、おまけに皿が重く(900g)安定しないため手で持ってないといけない・・・ いろいろ問題がありました。

 

(←煙と匂いがモーレツなので 外でやってます)

 

 

そこでほうろく皿を割った破片の上にもぐさを据え、あらかじめ外で煙を飛ばしてからネックウォーマーを巻いた頭の真ん中に熱くなった皿の破片を置いて10分間 百会を温めるというやり方を思いつきました。

去年2月から治療の一番最初に患者さんにこのやり方で百会を温めたところ

・眠くなる もしくは 目がすっきりする

・首や肩の痛みや凝りが軽減 もしくはすべて全快

・腰痛や腰の前後屈の改善

・まぶたのむくみが取れて目がぱっちり

・顔色のくすみが取れて血色がよく、明るい肌色になる

・手の指先が温かくなる。全身が温かくなる

・とにかく気持ちいい(全身の筋緊張が緩む)

これらの効果が速攻で現れ、驚きました。ここで、このやり方を” かっぱ灸” と命名。

また、自宅でかっぱ灸をするように指導した患者さんは繰り返しかっぱ灸をするので、うつ病やバニック障害などの精神疾患、アトビー性皮膚炎に代表されるようなアレルギー疾患、頭痛、ドライアイ、眼の奥が痛いなどの慢性疾患の改善例がたくさん出てきました。他にも寝つきが良くなったなど。

薄毛の男性患者さんの頭頂部の毛は増毛、白髪が黒くなった方もたくさんいます。女性の薄毛の患者さんもコシのある毛が生えて来て増毛。女性の方で「白髪染めの頻度が格段に下がった」人もいます。(効果はもちろん個人差があります。)

『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)には、百会とは三陽五会、すなわち足の太陽膀胱経、手の少陽三焦経、足の少陽胆経、督脈、足の厥陰肝経が交わるツボであると書かれていますが、これらの患者さんの改善例をまとめると、主に身体の側面と後ろ面すべての血行が良くなることが理解出来ました。そして百会は痔に効くと書いてあります。首や肩が凝って硬い人は、かっぱ灸を毎日することで少しずつ背筋の血行や神経が通うようになり、最後は肛門に到達するイメージです。肛門まで届くと足の先まで血行が流れやすくなります。

しかし頭にほうろく皿の破片を載せるやり方では灰がこぼれるのが難点でした。そこで昨年9月、オリジナルのかっぱ55皿を陶芸教室で作成。皿の粘土は、ほうろく皿と似たタイプで、白土より鉄分を含む赤土をチョイス。気泡もある程度できるので、粘性が高い備前焼の土より質量が軽い。結果220gと軽く、頭以外にも仰向けになりお腹や恥骨を温めたりするのにとても良い陶器灸が完成しました。

55皿とは逆に皿の底の部分が出っ張ったタイプのTT皿も作成。(当初は55皿と同じ赤土で作成していましたが、現在は赤土より気泡が多く含まれる特別な粘土を二種類ブレンド、さらに熱の質が優しく軽くなっています。割れやすいので取り扱い注意)。こちらは手で持ってあらゆる場所に当てることができる応用範囲の広い陶器灸。打ち込み式の蓋も作り、灰が落ちないように工夫、片手でつかみやすい形状にして、顔にも持っていけるようにしました。基本かっぱ灸を置いたところは老廃物が流れやすくなり、組織は柔らかくなります。顔の肌は翌朝もちもち。

そして今年1月からは、もぐさの代わりにもぐさを炭にしたものを使用し、煙と匂いの問題を解決。しかも炭の方が温度変化が緩く、長時間かっぱ灸ができるようになりました。煙も匂いも無く、格段に使いやすくなり、一回あたりの値段ももぐさより安く(32円)、一石三鳥。熱さも30分近く続きます。

かっぱ灸の詳細使用法は、かっぱ皿を購入した患者さんに書類でお渡ししています。HP上では割愛。

このお灸は私が考案し、陶芸の先生ご自身が治療効果を感じた上で、一皿一皿丁寧に作って下さっている、どこにもないスタイルのお灸です。

55皿を具象化した時点で意匠登録を取ろうと考えました。特にTT皿は蓋の形状も材質も考慮に考慮を重ねていて、どうしても取りたいと思ったのですが、そうなると審査が下るまで一年間はオフレコ、治療に使ったり、皿を販売したりするとかなりややこしい書類上の手続きが必要なことがわかりました。それだったらと、このかっぱ灸をブランド化する意味で商標登録だけ取ることにしました(ただ今 商標出願中)。

台座灸や、もぐさを皮膚に直接すえるお灸、火を使わないお灸、びわの葉など挟んだ隔物灸、電気で刺激するお灸など世の中にはたくさんのお灸法があり、それぞれ長所がありますが、大きな目で見て、それらのお灸は火縄銃レベル、かっぱ灸はバズーカです。良く効きます。しかし使い方をちゃんと理解して使用しないと危ない面もたくさんあります。かっぱ灸は普通のお灸と違ってハードルは高いです。私のところへ治療に来て、効果を実感して、使い方のレクチャーを受けて下さい。他の人が同じような皿を作り、治療に使用しても100%の効果は出せません。顔用のTT皿だけやりたいというのはNGです。全てのスイッチは百会から。百会に55皿で刺激してスイッチが入らないとTT皿の効果も半減します。

かっぱ灸は日々進化しています。皿の材質や形状はより安全に、より使いやすく、より心地よい熱の質を求めて日々探究中です。

(左の初代TTにはじまり、改良を重ね、現在は一番右端のタイプを使用)

これまで次々と形も粘土の種類も変えてきましたが、狙う部位の違いにより、また新たなデザインのかっぱ皿が出来る予定です。ただ、最初に発明した頭の百会を狙う55皿だけは変わることはありません。

シンプルかつ軽く、いろんな部位に応用して使えるこのデザインは、かっぱ灸のスタンダード。かっぱ55の形を基本テンプレートに、また新たな陶器灸の形を模索し、具象化し、その気持ち良さと効果を実感してもらって、健康生活の必須アイテムとして役立ててもらえたら、この上ない幸せです。

2019年5月30日 大安吉日
鍼灸師 中條さおり


今週の治療から 新作かっぱ皿のお披露目です。

百会のかっぱ55で 身体の側面と身体の後ろ面すべての血行が良くなるのはわかっていたので、あとはからだの前面だと常々思っていました。

そこで4月に まず 両目 + 眉間の奥を狙うかっぱ皿を開発しようと思いつきました。

というのも かっぱ55を眉間に置くと 寝落ちするくらい気持ちが良いのです。

だから もう少し眼窩や鼻筋のカーブに沿って なおかつ 出来れば前頭葉や 視床下部まであっためられるのがあればよいのではと考え・・・
下絵こんなデザインを思いつきました。

炭を置く位置は 眉間と 眼がしらが良いかと最初思ったけど 陶板の熱の行き渡り具合などを考量して 眉間と 眉のど真ん中に炭を置く場所を配置しました。

そして4月に作り上げた第一弾試作品が こちら。
もう陶芸教室の皆さんも先生も「何これ?」で大笑い。なんともシュールなかっぱFFが出来ました。(通称:かっぱマスク or かっぱ仮面)

 

早速使ってみたのですが、特殊な粘土を使っていたため
ちょっとしたことで割れてしまいました、、、

 

DSCF6355そこで陶芸の先生に普通の赤土でオーダーして 今週出来上がってきました。

これがまた 先生が作ると美しい・・・。

早速試してみたところ フィット感も良く とにかく気持ちイイ
身体の前面全てが熱くなって行き、太もも前面~足先に向かって 汗が出て来る。その後 胃が痛くなる(一時間後痛みは消える)。胸元から肩にかけて痒くなる(弱い部分の毛細血管が活性化した感じ)

要は かっぱFFをやることにより 身体の前面(胃経 脾経 任脈)が通りやすくなると言うことです。で 本当におかしいところがあぶり出ます。(私の場合 胃が痛くなった。)

百会のかっぱ55を いままでかたくなにもぐさでやっていた女性患者さんが 炭艾に変えたところ 即座に
今まで100打しか打てなかったゴルフバッティングが 370打もブイブイ打てるようになったと今週連絡がありました。
DSCF6356DSCF6358しかしその反動で 翌朝から腰が後ろに反れなくなり困っていると言うので早速このかっぱFFを 仰向けに寝てもらい20分当てたところ 腰は全快!

患者さん びっくり仰天。

私 ガッツポーズ!

また世紀の大発見じゃなくて大発明 パート2をやらかしてしまった感じ・・・

かっぱマスクするだけで腰が良くなるなんて すごすぎるけどホントの話なのよね~

なんで患者さんは腰が痛くなったのか、今その患者さんの身体のどの筋膜ラインが脱水しているのか頭の中で解るので、治療法がすぐに描ける。それが実戦で鮮やかに決まり 気持ちいい。

キモかわいい、マスクだか仮面だかしらんけど

とにかく かっぱは世界を救う(^o^)

しかし あまりに気持ちいいので 寝落ちして 火事を起こす可能性が高い、、、

良い蓋のアイデア募集中~

(今のところ治療で使う以外、販売は考えていません)

2019年6月5日 落語の日


もぐさから炭にして かっぱ灸をすると やりやすいし、熱の伝わり方も緩やかに確実に内部に行き渡り、効き目が更に良くなっています。

私の治療に定期的に来ていると問題は無いのですが、治療には来ずに 自己判断のみでやりすぎると別の部分の不調が目立ったりします。

今週から患者さんに渡すマニュアルに以下の注意書きを添えています。

『効果を急ぐあまり、かっぱ灸の使用頻度を多くし過ぎると
逆に体調を崩すこともあります。
自己判断でのご使用には当院として責任は持てませんので
当院での指導に基づいて使用されることをお勧めします。』

何事もバランスが大事です。。。

さて、今の私の頭の中は電磁波とか 熱放射とか言ったことで埋め尽くされていますが
ひたし豆1ステファンボルツマンの法則で 4乗理論の元、

私の思い描くデザインを 丁寧に美しくかっぱ皿に描き出してくれる陶芸の先生と共に

新作かっぱ皿 作成中~

(ひたし豆 美味いんよね~。 お酒のアテに最高~!)

2019年6月10日 時の記念日