イイ女はパンツは男モンと書いて
ますが 別に男モンじゃなくてもいいんです。
要は締め付けなければいいんです。
私が最初に下着にこだわりを持ったのはチャリがきっかけでした。
32歳の時 デュアスロンという競技に出てみたいと思い 自転車屋に行きました。
そこでクロスバイクと バイクパンツを購入した時のことです。
店長 「なかじょーさん バイクパンツの下には下着はかんでよ」
私 「はぁーーーーー???」(←自分の常識を大胆にひっくり返された瞬間)
それまでの私は ごく普通のパートの事務員で 普通の下着を着ていました。
下着履かんでパンツ履く???って かなり衝撃的な言葉でした。
でも2年前からランニングを始め のめり込んで走るうちに 古傷の左足が5km以上走ると痛み出す・・・ でも 長い距離の競技に出てみたい・・そう思って調べていくうちに 走って チャリ乗って また走る デュアスロンと言う競技があるってことが判明・・・
だったら チャリ買わなきゃ・・、で、この場面なんです。
このあたりから スポーツを真剣にやるってことは 効率性を追究し かつ 競技アイテムは機能的であるべきだと感じ始めてました。
当時32歳。30歳まで 日陰の女(部活は美術部)、スポーツとは無縁の生活をしていたので 見るのも感じるものすべてが衝撃的で新鮮だった。
さて パンツに話を戻しますが そのバイクパンツの下になんで下着のパンツを履かないのか・・・理由はすぐに解りました。
衣類同士を重ね履きしてペダリングすると滑らかに股関節を動かせないし 肌に擦れもできる。
それからの私は 普段着ている下着やブラも 締め付け具合とか 肌当たりが気になるようになりました。
競技で履いてるランパンも インナーの 食い込み具合がすごく気になるように・・・
食い込んだり きつかったり パッキングするような圧迫タイツなどは 動きを妨げられ イライラするっ、、、
気になるところは ハサミで大胆にカット!
ロングタイツの裾の縫い口の折り返しが気になる所も カット!
スポーツブラも 腕振りがしずらいと感じたら アンダーの太いゴムに 切れ込み4か所入れたり・・・
普段のブラも 実測アンダーより絶対に5センチ大きめをチョイス。
(今は 「履き口ゆるめ」という靴下が出回ってるけど 当時はまったく無かった)
しかし 普段のパンツだけは それほど食い込んでないと思い 女性用パンツを履いていました。
そこに落とし穴がありました。
40歳から3年間 夜間の鍼灸学校に通うようになり、日中事務員でデスクワークした後に 車で1時間かけて学校へ、そして3時間の座学が加わりました。(座ってる時間 運転時間含め 長くなってます)。以前から不正出血に悩まされていたので 婦人科へ行くと、子宮内膜肥厚(5cm)が判明し 手術しました。
後で考えると 鼠径部、座学の折 パンツのゴムでずっと圧迫かけてたなと 反省しました(他にも要因はあります。市販のナプキン と 椅子の項目で登場します)。
それからは ボクサーパンツ一筋。
これなら 気になるゴムのラインが無く どの個所も やんわりホールドしてくれます。
下着は肌に直接触れるものなので 汗がこもらない天然素材で なおかつ 局所的に圧をかけるものじゃなく、面でホールドが一番理想的なんです。(いわゆる女性ものパンツの素材は ナイロンやポリエステル主流で汗がこもりやすい。これもマイナス要素です)

しかも 女性向けに開発されたのかと思うくらいカラーが豊富。パステルカラーもあり 楽しくなります。
なので自信を持ってパンツはこれと 患者さんに勧めています。
鍼灸師になり 女性の患者さんをまず下着チェックしていると、ほとんどの方が きつ目 ないし きついブラジャーを身に着け 女らしい ゴムが鼡径部に食い込むパンツ履いています。立位で食い込んでなくても 座位になると食い込むパターンが多いです(ここが最後の落とし穴)。
中にはガードルや矯正下着履いてる中高年女性も。
まるでお中元のハムに食い込んでるタコ糸のように ウエストラインにゴムが食い込んで皮膚がかわいそう。変色してる。
食い込んでるラインの下の組織は脱水し、硬くなってます。
私の鍼なんて出る幕無し。
これさえ脱げば 便秘も不眠も 首肩の凝りも 足の冷えも改善されるのに・・・。
人間の気血津液は おおざっぱにいうと 頭の先から足先に向かって縦筋に流れ 足先のヘアピンカーブを通ってまた上に上がって行きます。グルグルグルグル縦筋に流れ 廻っています。
それをまず
靴下の履き口で締め付け
靴下の履き口で締め付け
鼠径部のパンツのゴムで締め付け
ウエストラインで がっつり
ブラのホックの端っこと端っこを ぐいぐい引っ張って背中のど真ん中で留めて 横隔膜も圧迫かかりまくるから 猫背になり肩こりを助長し 口呼吸になる・・・
きわめつけは肩に ブラのストラップが食い込む・・・
負の連鎖のオンパレード。
どんだけ自分を縛り上げて 自分から苦しく 動きにくく ゴミが溜まるような態勢にしているか・・
でも中には ゆるゆるのブラに のびのびのパンツ履かれてる女性の方もいます。
そう言った方は キツい下着を着けてる女性のような不具合は全くありません。
もっというと 男性患者さんは 締め付け下着が原因の肩こりやめまい ひざ痛なんて 皆無です。そして私の鍼治療であっさり一発でよくなって行きます。男性患者さんは 実にシンプル!
そう言われたらそうよね と解って下さる方が半数以上ですが
中には 怪訝そうに帰って行かれる人もいます。
下着のこと とやかく言われたくないわ みたいな感じで帰って行かれる方もおられます。
「中條さんとこに治療に行くとパンツを男物にしろと言われるから行かない」 と 娘さん患者さんは お母さん患者さんに言ったそうです(~_~)
非常に大事なことを もっというと 公に口にしたくないことを 患者さんの為だからと 伝えても 響かない人には 響かないようです。
万人に響かせようとは思っていません。
ただ 響いて 実行した人は きっと それからの人生 快適になります。
女性患者さんからは、
「このパンツを履いたら お腹かあったかくなった。」
「このパンツ履いたら もう元のパンツには戻れない」と口々に言われます。
別に男モンじゃなくてもいいんです。
私の言う理論をかみくだいて 自分なりに鼠径部を圧迫しないパンツ 探してみたらいかがです?
女もののパンツですが 充分良いです。
実話まだまだあります。
初診で来られて 私にブラがきつい、私ならハサミで切れ込みいれると言ったら
「切ってください!」と言われるサムライ魂の女性患者さんも少数ながら登場!
切れ込みを数か所入れたら あ~ら呼吸が楽
人生が楽(^o^)
自分流に 今あるものアレンジ カスタマイズして ビフォアーアフターをチェック!
快適さを実感したら
次に買う下着は 適度なホールド感で 局所的に圧迫かけないものにすればいいのです。
ブラがきついなら ブラトップ と言う患者さんもちらほらいますが
これがまた クセモノで 一本 アンダーに細いゴムが通ってます。この細い一本のみに圧迫がかかるので よした方が良いと思います。
それか ぐいぐい伸ばして マイブラトップにしてください。
しつこいようですが 食い込んでるラインの下の組織は脱水し、硬くなってます。
それから常連患者さんで、パンツを男モンにして数年経っても、「首肩 背中の凝りが」と言われる方がチラホラおられます。そういう方には 即座に 「ブラがきついんですよ」と私のチェックが入ります。
ためしに 私のマラソン大会でもらった未使用のTシャツを来て貰い、ブラを外してもらうと 症状はかなり薄まります。
原因は ここ数カ月の間に太ったのに ブラはそのままのものを着用して じわじわ食い込んでいることに気づかず過ごしていたから。
太ってしまったら 下着もさらにワイドにしましょう!
私が勧めるパンツは70点です。
(昔履いてた 私のパンツです。こんなことで役に立つとは、、、 ○印のゴムがおえんのです、、、)
(昔履いてた 私のパンツです。こんなことで役に立つとは、、、 ○印のゴムがおえんのです、、、)
100点のものなんて この世に存在しないと思っていた方が気が楽です。
肩紐 食い込む心配ゼロ
ワイヤーは外側についてるので カップの肌辺りも良いけど
やはりワイヤーがあるので 態勢によっては気になります。
上半身の体型 特に肋骨の形状も人によりさまざま。
自分が感じる違和感を気に留めて、
改善しようとする気持ちが何より大切なのではと思っています。
たまに下着売り場に行って、リピ買いしてる下着以外に、イイ下着に出会えたら嬉しいですね~ テンション上がります(^o^)
締め付けてる下着着てたら 自分から動きを妨げ 内向的になるばかりです。
もっともっと楽に 自由に身体を動かして 外に出て行きましょう!
2022年3月31日
はり灸院なか條
中條さおり
追記
先月は胃痛で来られた60代女性患者さん。診ると、パンツは男もので問題ないけど、ブラトップのアンダーのゴムが、柔らかい皮膚に食い込んでる。これが原因なので、ブラを緩めにと指導して一か月後来院。胃痛はすっかり治っていて、下着の締め付けがかなり体調に影響することを自覚されていました。
しかし今回は圧迫靴下を履いていて、脱ぐと 靴下の履き口から下が ドス黒い(要は毛細血管のうっ血)
今度は靴下の履き口が緩めのものを指導しました。
五本指
汗がこもらない素材
履き口緩め
滑り止め防止
この4点がすべて網羅。
8足買占めましたが 最後の一足がタンスの中から出てきました。
今年も この靴下に出会えるかな(^。^)
2022年4月19日追記