「鍼は痛いですか?」
「お灸って熱いです?」
よく聞かれる質問です。
最初の内は 鍼してて 患者さんが痛い痛いと言っていたら 「大丈夫ですか、ちょっと刺激弱くしましょうか?」などと なだめていました。
しかし 今は 治すことに真剣で そんなことにいちいち真面目に反応しなくなりました。
とがったもの刺すんだから 基本 鍼は痛くて当たり前
肌に熱刺激をあたえるんだから 基本 お灸も熱くて当たり前
ただ 鍼も 刺入するとき できるだけストレートに入るように 鍼を入れるための筒の径をかなり細くしています。 それはとても面倒で技が必要なことだけど それをすることで 刺入時の チクっとした痛みが出る確率をかなり低くできます。それプラス 自分の手技が楽になる鍼の太さではなく 刺入する部位の深さや 敏感度(足の裏とかはかなり痛いので)、その人のその時の体調を考慮し、さまざまな太さと長さから 妥当な鍼を選んで治療しています。(鍼の長さと太さがそれぞれ違う 15種類の鍼を常備しています)
大体 患者さんが痛い痛いと言っているのは 響きと言う 鍼独特の感覚で それは逆に 良い場所に当たっている証拠。私は 患者さんが我慢できそうなら 手をゆるめません。
お灸も ある程度熱くないと 効き目はありません。
痛くない鍼 熱くないお灸・・・・ 患者さんをなだめるような言葉は使いません。
治りたくて来ている患者さんなら 解ると思います。
痛くても良くなれば患者さんは治療に更に積極的になってくれます。
鍼は基本 痛いものだと思っててください。
痛くない鍼を打って その時は良かったんだけど すぐまた元に戻った・・・ と言われるより 「鍼はちょっと痛いけど 効くし 体調良くなっていくよ」と言われる治療を心掛けています。
それに響きをすべて痛いと感じる人ばかりじゃありません。
鍼の響きを 「えっ!? これくらいなら大丈夫」という人が5割、「痛いけど 時に気持ちいい」という人が3割、「とにかく痛い 苦手」と言う人が1割、「気持ちいい」「くせになる」という人が1割っていう割合です。
お灸も最初は熱い熱いと言っていた患者さんが 「最後のあのツーンとくる熱さがいいわぁ」と 笑って報告してくれる場面も多々あります。
治療はちょっと痛い ちょっと熱いけど 我慢してください。
こちらは薬も 特殊機械もない ただ鍼とお灸だけで 患者さんの痛みを取ろうと必死で治療しています。
患者さんが 痛い思い 熱い思いをした分は 副作用なく 自然治癒力を上げて 治る方向へと動いていきます。。。