よく「骨が痛い」と言う患者さんがいます。
骨が痛いというより 骨膜(骨を覆っている膜)が痛いというのが正しい言い方で、骨膜が引っ張られて痛みを感じることが多いです。
骨膜は筋肉から腱に移行した部分がくっついています。筋肉がいきなり骨にくっついたりしません。
鍼を入れる部分はこの腱付近に入れることが多いです。
骨の位置を正しくすれば調子が良いから整体に行って整えてもらったとか言う患者さんがいますが すぐに元に戻る場合が多いのは 骨と骨をつなぐ筋肉を緩めていないからです。
「骨がおかしい」「骨が痛い」というのは よほどの重篤な疾患です。
まずは骨と骨をつなげている硬くなった筋肉を鍼とお灸でじっくりと緩めてあげるのが 鍼灸治療の一つのやり方です。
ですがこういったやり方は私が行っている鍼灸治療ではほんの一部分です。
ほかの目的で治療しているやり方が多々ありますが それは追って 綴っていこうと思っています。