ラスト関節さんの臨床経過まとめ

大事なことは 記録し 伝えていくことだとダンナに言われて 改めて自分もそう思いました。

HPにも こういった臨床経過をまとめたものを掲載していこうと思います。
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41歳 男性 会社員

初診日 H26年7月

主訴 両手の指が2カ月前から曲がらない。

脈:右 浮・数   左 沈・細
ドン舌(脾腎陽虚)

手足冷えあり。子供のころから汗かき。治療中 汗がお臍に溜まる、、、

触診で 身体が冷たく なおかつ しっとり汗でウエッティ。腰から何からすべて硬かった。

血流を良くする治療と自律神経を整える治療をし その後 首周りに鍼をして 治療終了。この初めての治療で 半分の指が曲がるようになる。自宅でお灸をしてもらうように指導。

6日後の治療2回目 同様の治療プラス 指の局所治療をしたところ 更に3本動くようになる。

H26年8月 初診から30日後の治療3回目 枕をやわらかいものから低反発にかえてもらい、帯脈に鍼を加える。

腕の局所治療をしたところ 逆に動きが固くなる。

H26年9月初診から40日目の 治療4回目、H26年10月初診から治療90日目の治療5回目あたりで 動かない指は 残り2本になる。

H27年1月は 合計5回治療したが その間に 右鎖骨を骨折し 火に油を注ぐ、、、
治療は扁桃処置 肝実処置 水毒処置主体。局所の治療は逆効果であることが解ってきたので ひたすら体質を変える治療。自宅でのお灸は 積極的にやってくれていて 効果も実感してもらっている。 ただ 一番最初に動かなくなった右中指の動きが かなりしつこく残っていた。

日常生活では 仕事も寝るときも 手首 足首ウォーマーをつけて 血流促進をはかってもらい 体質も 朝方の下痢がなくなり、変な汗も少なくなって行った。

その後は2カ月に一度ペースで来院していたが 体質改善が図られていたので 患部の戻りは無い状態。

今月末18回目の治療で いよいよ腰が痛いと来院。

よっしゃーーーー です!!

最後はここに来ると思っていました。

本当にびっくりするくらい頑固な硬さの体質でしたが、私の言うことを理解してくれて ちゃんとお灸をしてくれたことが このような良い結果に表れました。

私の治療だけではこんないい結果は絶対に出ません。

治療は医者任せ 治療者任せではありません。

私は 患者さんに 治すための気づきを伝え ここがおかしいと指摘し、治療もしますが その効果を継続させるのは 日々の患者さんのケアと努力です。 私は治す後押しはしますが 治すのは患者さん本人なんです。

どうしてこんな体調になったのか どうしてこんなところが痛くなったのか 私は患者さんの生活習慣の良くないところを指摘し 患者さん本人に 回顧してもらいます。
そして自分で納得して 生活習慣を改善し、努力した人が 本当に健康に 本来の自分の体調を取り戻してもらえるのだと思います。

痛みをごまかす薬を飲んだところで 何の解決にもなっていません。
逆に 病巣や 悪い体質は 深部で膨れ上がっています。

ごまかすだけの医療じゃなくて 本当の医療は 自分の痛みと きちんと向き合い 時に痛みや わずらわしさもありますが そういった壁を乗り越えて 良くなっていくのが本当の治療・医療なのではないでしょうか。

苦労して 手間暇かけて 鍼の痛さ お灸の熱さを感じて良くなった体調は すぐに元には戻りません。

その過程は 絶対に自己管理の自信へとつながります。

本当に嬉しい臨床内容でした。

ラスト関節さん ありがとうございます。。。