お灸の効果

「お灸はいいよ」と 良く言いますが、じゃぁ 一体どういう風にいいの?

お灸を継続すると 身体はどういった変化が起きるの?

この質問にスッと答えられるのは 鍼灸師でもなかなかいないのではないでしょうか・・・。

私自身 学校で習った教科書を引っ張り出し お灸の効能を書いているページを探しても 簡潔に書いてあるページ ないんですよ これが、、、結構いい加減だと思いませんか? 教科書にわかりやすく書いてないんですよ、、、ということはアバウトなんです 一般的なお灸のイメージは。

で 私の愛読書でありバイブル『鍼灸臨床わが三十年の軌跡』長野潔著によると

①各種白血球の増加とその持続

②白血球の平均遊走速度の増進

③血清中のオプソニン効果の増加と持続

④黄色ブドウ球菌に対する白血球の食菌力の増加

⑤副腎皮質刺激ホルモンの活性化

⑥血液のコルチゾン(副腎皮質ホルモンの一種)水準の高化

とあります。

・・・ 私は理解できるのですが 患者さんにとっては 一気に説明が細かくなりすぎて よ~わかりません、、、

で 私自身が毎日お灸をして、実際臨床で患者さんにお灸をして、なおかつ長期的に(数か月)毎日自宅で施灸してくださってる患者さんを見て 私なりのお灸の効果を列挙すると

① 免疫力が上がる

② 基礎体温が上がる

③ グリグリ(トリガーポイント)が小さくなる

④ 瘀血(”おけつ””と言います。体の中で滞ってる 古い血のことです)が流れやすくなる

以上 4点がデカい効能だと思います。

それぞれ効果を狙ってお灸するポイントは違うし 人によっても違います。治療してみて患者さんに その患者さんオリジナルの 一番効果的なポイントを毎日お灸してもらうようアドバイスします。

そして患者さんに毎日自宅でお灸をしてもらうことで 経済的・時間的負担を軽くし、なおかつ治療効果を維持ないし高めるのが 私が一番狙っていることです。

次回は いよいよ瘀血(おけつ)について触れていこうと思います。